サバンナモニターの寿命は本来は30年程度あると言われています。しかし、野生では15~20年程度で飼育下では5年以内で終わってしまう場合も多くあります。
犬や猫はペットの方が長生きしますが、サバンナモニターはペットの方が短命となってしまう場合が多いのです。これは、飼育環境や方法に問題があると考えられます。
適切に飼育してできるだけ長生きしてもらいましょう。
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サバンナモニターの寿命を延ばすためには生態を知って正しく飼育することが大切です。
サバンナモニターはアフリカ中部のサバナ気候の地域に生息する中型のトカゲです。
サバナ気候では雨季と乾季があり、サバンナモニターは雨季に活発に活動します。乾季には使われていないシロアリの巣や地面の穴を見つけてもぐり込み休眠して過ごします。
全長120cmまで成長する場合もありますが、平均的には全長100cm程度です。ペットとして飼育している場合には全長80cm程度で成長が止まる場合が多いです。
昆虫やサソリ、カタツムリを主に食べ、滅多にありつけませんがうまく捕獲できたら小動物や鳥の雛も食べます。
サバンナモニターの飼育環境を整えて寿命をできるだけ長くしましょう。
サバンナモニターを飼うからにはできるだけ快適な環境を作ってあげたいものです。
室内でありながらも少しでもよい環境になるように、次のアイテムを用意しましょう。
- 飼育ケース
サバンナモニターは本来は全長100cm程度まで成長するので部屋で放し飼いにするくらいの広さが欲しいところです。しかし、放し飼いが難しい場合には横幅180cm以上のものを選んであげましょう。
また、ガラスだと破損する可能性があるのでがアクリル素材だと安心です。 - 敷材
ヤシガラマットやウッドチップが湿度を保つことができておすすめです。
湿度が低く乾燥した状態が続くと活動が低下して餌も食べなくなってしまう場合があります。
乾燥してきたら霧吹きで適度に湿らせてあげましょう。
エサを食べる時に敷材を誤飲してしまうと体内で詰まってしまい生命に危険をもたらす場合があるので注意が必要です。 - 水入れ
飲用の他に脱皮をする時に入る場合もあります。子供のうちから水の中で排泄する習慣ができると飼育ケース内の掃除の手間がかなり省けるので、子供のうちから身体全体が入るくらいの水入れを入れておくことをおすすめします。
水の深さが深いと溺れてしまう可能性があるので、すっぽりと入っても頭がでるくらいの深さにしましょう。爬虫類専用の水入れではあまり大きな物がないので、出入りがしやすいように縁が低いタッパやトレーを利用してもよいでしょう。
サバンナモニターの寿命を長くするためには保温が欠かせません。
サバンナモニターに寒さは禁物です。
保温器具を使用して飼育ケース内の温度を26度程度に保ちましょう。
- エアコン
エアコンを常時つけて室内を温かく保つ方法があります。但し、エアコンだけで温めるにはかなり温度を上げないといけないので他の保温器具を併用するとよいでしょう。 - 上部に取り付けるヒーター
飼育ケースの蓋など上部に取り付けて飼育ケース全体を温める事ができる保温器具は火傷の危険性もなくおすすめです。 - 保温球
部分的に温める場合に最適でバスキングスポット作りに向いています。 - パネルヒーター
飼育ケースの下に敷いて温める床暖のようなものです。パネルヒーターのみだとサバンナモニターがずっと張り付いて低温火傷をしてしまう可能性があります。エアコンなどと併用して補助的に使用することをおすすめします。
サバンナモニターにはバスキングスポットも必須です。
飼育ケース内の温度を保つ他に、身体を温めるためのバスキングスポットを作ってあげる必要があります。
身体が冷えると消化不良になってしまう場合があります。
日光浴はサバンナモニターが健康を保つために欠かせません。
バスキングスポットは次のようにして作ります。
- 石や岩、流木を置きます。
石や岩、流木にライトを当てて温め、サバンナモニターがお腹も温められるようにします。そのためサバンナモニターの身体全体が乗れる大きさで平べったいものを選びましょう。 - 保温ライトと紫外線ライトを当てます。
石や岩、流木に当たるように保温ライトと紫外線ライトを飼育ケース上部に設置します。ライトの強さと設置距離を調節してサバンナモニターにとって適切な強さにします。
温度は40度前後になるようにして紫外線は強いものを選ぶとよいでしょう。
サバンナモニターは昆虫をメインとして与えると健康に長生きしてくれます。
サバンナモニターは肉食性で大きくなるとネズミなどの小動物や鳥の雛なども食べます。しかし、野生では小動物や鳥の雛などを食べられる機会は少なくもっぱら昆虫やサソリなどの虫を食べています。
飼育していてマウスなどを多く与えると肥満になり長生きする事ができません。
そのため子供から大人まで生涯昆虫をメインとしたエサを与えましょう。
- 餌は昆虫やカタツムリにカルシウム剤を添加して与えます。
コオロギやデュビア、カタツムリは高タンパクで低脂肪でありメインに与える餌としておすすめです。ただしカルシウムだけは不足するので、カルシウム剤を振り掛けて与えましょう。 - マウスやウズラの雛は特別食として与えます。
マウスやウズラの雛などは1ヶ月に1回程度、特別な食事として与えるとよいでしょう。 - 餌は子供のうちはほぼ毎日、大人は3日おきに与えます。
子供のうちはほぼ毎日食べなくなるまで与えます。亜成体の頃は1日おきにして大人になったら3日おきに与えます。エサの与えすぎで肥満になると長生きできないので、食欲と体型をよく観察して適量を与えるようにしましょう。
健康状態を把握して爬虫類を見てもらえる病院を探しておきましょう。
気をつけて飼っていても体調を崩したり病気になってしまう場合があります。
食欲がなくなるなどいつもと様子が違う場合には病院で診てもらいましょう。
ただ、動物病院でも爬虫類は診てもらえない場合があります。
前もって何か合った時にすぐに連れて行けるように、爬虫類を診てもらえる病院を探しておきましょう。