ヤモリの子供の餌は、基本的には大人のヤモリと同じで生きている虫です。大人と違うのはサイズです。ヤモリの子供は生まれたばかりの時には全長4cm程度なので、その身体の大きさに見合ったサイズの小さい虫を与えます。
身体が小さいだけにか弱く見えてどう飼育したら良いのか不安になってしまうものですが、基本は大人のヤモリの飼育方法と同じで大丈夫です。大人よりも身体が小さく耐性が低くなるので、温度や湿度管理により注意を払ってあげましょう。
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ヤモリの子供の餌には小さな虫を食べるだけ与えることが大切です。
ヤモリの子供は大人が食べるのと同じ種類の虫で、サイズが小さいものを用意します。
子供のうちはエサを食べるだけ与えてしっかりと成長させることが大切です。
大人の場合には食べ過ぎると肥満になるので2~3日に1回程度でよいのですが、子供はぐんぐんと身体が大きくなる時期です。食べたいだけ食べられるような環境を作ってあげましょう。
ヤモリは生きた虫を食べるので、エサとなる虫を飼育ケース内に放しておくとよいでしょう。
生きている虫は腐敗することがないので常に飼育ケース内にいる状態にしておくのが理想的です。
但し、虫の動きが早すぎて捕まえられなかったり床材にもぐりこんで隠れてしまわないように工夫が必要です。
子供のヤモリがしっかりとエサを捕食できていることを見届け、うまく捕食できない場合にはエサを弱らせる等してフォローしてあげましょう。
生まれたばかりのヤモリはお腹に赤っぽい栄養袋を付けています。自然と取れてなくなるので触らないようにしましょう。
ヤモリの子供の餌として購入するのにおすすめの虫。
生きた昆虫が爬虫類のエサとして販売されています。
コオロギやデュビア、レッドローチやミルワーム、シルクワームなど様々な虫が販売されています。サイズが小さければどれも食べます。
- コオロギssサイズ
コオロギは最も広く販売されていて手に入りやすい生餌です。インターネットの他、爬虫類を扱っているペットショップでは店頭でも販売されています。ヤモリの子供でも食べられる体長6mm程度のssサイズを選びましょう。食べづらそうな場合には羽や後ろ足をもいで与えるとよいでしょう。 - デュビア生後1ヶ月以内
ゴキブリの一種であるデュビアは成体は体長3cm以上にもなるので、生後1ヶ月以内の体長1cm以下のものを選びましょう。 - レッドローチssサイズ
レッドローチのssサイズは体長3~5mm程度で生まれたばかりのヤモリにも食べられるサイズです。成長に合わせて5~10mm程度のsサイズに切り替えましょう。
ヤモリの子供に与える虫を採取する。
ヤモリの子供に与える虫を自然で採取する事も可能です。
小さなクモや蛾、小さいハエ、イモムシなど軟らかい虫を選びましょう。
甲虫は硬い羽があり食べづらく消化も悪いので避けましょう。
クモやイモムシは草原で葉の裏側などをよく観察すると見つける事ができるでしょう。羽虫は草薮の中で網を勢いよく動かすと入る場合があります。
夜間に明かり集まる蛾も採取しやすくおすすめです。
ヤモリの子供に餌を与える時にはカルシウム剤を添加します。
ヤモリはカルシウムが不足すると病気になってしまいます。必ずカルシウム剤を与えましょう。
カルシウムの吸収を助けるビタミンDが添加されたものもあります。ただ、ビタミンDは摂取し過ぎても害となるので説明書きを読んで適切に添加しましょう。
粉末タイプのものが扱い易いでしょう。
ビニール袋に虫とカルシウム剤を入れて添加します。
ビニール袋にカルシウム剤と虫を入れて空気を入れた状態でビニール袋の口をねじって抑えます。その状態でビニール袋を振るとカルシウム剤が虫にまぶされます。虫が適度に弱る程度に振ってから与えると虫の動きが鈍くなりヤモリが食べ易くなります。パウダーで白くなるので虫を見つけ易くもなります。
ヤモリの子供が確実に餌を食べられるように与えましょう。
虫の動きがヤモリの子供よりも勝っていて食べられないと、ヤモリの子供は飢えてしまいます。
ヤモリの子供がしっかりと食べられるように補助してあげましょう。
- 虫の足をもいで動きを制限する。
虫は意外と素早く動き回ります。ヤモリの子供に捕まらないように逃げ回ったり床材にもぐって隠れてしまう場合があります。飼育ケースに虫を入れた後はヤモリの子供が捕食するのを見守りましょう。ヤモリの子供が捕食できないようであれば、虫の足をもいで動きを制限しましょう。虫が動かなくなると生餌と認識されなくて食べなくなるので、動く元気は残しておくことが大切です。 - 虫を目の前に放す。
虫はヤモリの赤ちゃんが見つけられるように目の前に放しましょう。 - ピンセットで挟んで与える。
なかなか食べられない場合には虫をピンセットで挟んで目の前で軽く揺らしてみましょう。 - カルシウム剤で視認性を高める。
カルシウム剤をまぶして白くなった虫は視認性が高まり子供のヤモリが見つけ易くなります。
ヤモリの子供が餌を食べない場合には飼育環境を見直してみましょう。
ヤモリの子供がエサを食べない場合には、温度や湿度などの飼育環境を確認してみましょう。
- 温度
爬虫類は温度が低いと消化機能が低くなり消化不良を起こしてしまう場合があります。また、活動が鈍りエサを食べなくもなります。
ヤモリの飼育に適した温度であるのかを確認しましょう。
一般的にはヤモリの適温は18~26度程度です。爬虫類用のパネルヒーターを飼育ケースの底半分に敷いて23度程度の場所を作ってみましょう。 - 湿度
子供のヤモリは大人以上に湿度管理に気を遣ってあげましょう。水を浅く入れた容器、もしくは脱脂綿に浸みこませた水入れを置く他に壁に霧吹きをして濡らしておくことが大切です。ヤモリの子供は水入れから水を飲むのではなく、壁に付いた水分を摂取します。
霧吹きをする際にはヤモリの子供に直接吹きかけないようにしましょう。
自然から採取したヤモリで餌を与えても食べない場合には、採取した場所に放してあげた方がよいでしょう。