蛇をペットとして飼育する場合には、餌にはマウスを与えます。人間は様々な栄養素を必要とし、様々な食物を食べる事によって栄養バランスを維持することができます。
しかし、蛇はマウスだけを食べていれば必要な栄養素を得ることができます。殆どの蛇は冷凍マウスを食べるので、ペットとして飼育する場合には冷凍マウスを常備しておき解凍して与えます。
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ペットの蛇に与える餌は、基本的には冷凍マウスです
ペットとして販売されている蛇の多くは、冷凍マウスを解凍して与えると食べるように餌付けされています。購入する際に餌の種類や大きさ、与え方についてよく聞いておきましょう。
また、蛇は餌を食べる間隔が長く拒食にもなりやすい生き物なので、餌やりに疑問や問題が生じた場合に相談に乗ってもらえる販売者から購入すると安心です。
冷凍マウス
様々なサイズがあり、飼育している蛇の大きさに合わせて選ぶ必要があります。
冷凍マウスはペットショップの店頭で販売されている他、インターネットで購入することができます。インターネットだと非常に多くの販売店から選ぶことができ、サイズも細分化されて取り揃えられています。
国産でマウスの飼育環境や与えている餌や水にこだわりを持って育てられて冷凍マウスもあるので、様々な販売店を比較して納得の行く冷凍マウスを選ぶとよいでしょう。
冷凍マウスは大きさによって異なった呼び方をされます。
一般的な呼び名とサイズの目安です。サイズの表記や各サイズの大きさは販売店によって異なります。
- ピンクマウスS 2.5~3.5cm
- ピンクマウスM 3.5~4.5cm
- ピンクマウスL 4.5~5.5cm
- ファジー 5.5~6.5cm
- ホッパー 6.5~7.5cm
- アダルトM 7.5~8.5cm
- アダルトL 8.5~9.5cm
- リタイア 9.5cm以上
ペットの蛇に与える餌にはマウスの他に冷凍雛ウズラや冷凍ヒヨコ、カエル、金魚もあります
ペットの蛇に与える餌には次のような種類があります。基本的にはマウスのみを与えていればよいのですが、マウスを食べない蛇には他の餌を与えます。
冷凍雛ウズラ、冷凍ヒヨコ
餌用の冷凍されたウズラの雛やヒヨコが販売されています。3cm程度の小さな雛の他に、ある程度育った中雛、10cm程度に成長した「冷凍おやウズラ」もあります。
鶏しか食べない蛇の場合には成長に合わせて適した大きさのものを探しましょう。
カエル
水辺に生息する蛇はカエルを好んで食べる場合があります。生きている餌用カエルや冷凍された餌用カエルが販売されています。飼育下での繁殖が容易なアフリカツメガエルなどを餌用として自分で飼育する方も多くいます。
金魚
水中に生息する蛇では金魚を与える場合もあります。金魚は餌用として販売されてもいますが、自分で繁殖させる事も可能です。
ペットの蛇への餌やりの頻度は1ヶ月に2~3回を目安にします
蛇をペットとして飼育している場合には、飼い主が餌やりの頻度をコントロールすることになります。蛇は1度食べると消化するのに身体に大きな負担がかかるのでかなり間隔を空ける必要があります。また、1度しっかりと餌を食べるとしばらくは食べなくてもよい生き物です。
成体では1ヶ月に2~3回を目安にして与えましょう
幼体のうちはそれよりも頻度が多くなり、3~4日に1回与えます
与える餌のサイズや数によっても頻度は変わってくるので、飼育している蛇の様子を見て調節する必要があります。
ただ、食べさせすぎて吐き戻しをするとその後拒食してしまう場合が多くあるので注意が必要です。
冷凍餌はしっかりと解凍してからピンセットではさんで与えましょう
ペットの蛇の餌のほとんどは冷凍マウスです。冷凍マウスはしっかりと中まで解凍してから与えます。中に凍っている部分が残っていると蛇が消化不良などの体調不良に陥ってしまう場合があります。
蛇は1度体調を崩すとそのまま食べなくなり命を失ってしまう場合が多くあるので、餌は万全な状態にして与えることが大切です。
冷凍マウスはできるだけ匂いが飛んでしまわないようにビニール袋に入れて湯せんで解凍するのがよいでしょう。
冷凍マウスをビニール袋に入れる
冷凍マウスをビニール袋に入れて口をしっかりと縛ります。ビニール袋に空気が入っていると解凍に時間がかかるので、できるだけ空気を抜いてビニール袋と冷凍マウスが密着した状態にします。
湯せんする
ビニール袋に入れたマウスを50~60度程度のお湯に浸けて解凍します。お湯が温くなったら取り替えます。
芯が残っていないか確認する
冷凍マウスはお腹の辺りが一番解凍されづらいものです。お腹の辺りを触ってしっかり軟らかくなっている事を確認しましょう。
水気を拭き取ります
軟らかくなったマウスを袋から取り出し、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
マウスをピンセットで挟んで与えます
解凍したマウスは頭の方を蛇に向けるようにピンセットに挟んで与えます。蛇の目の前でゆらゆらと揺らすと餌と認識して食いつきます。
手で直接持って与えると手を噛まれてしまうので必ずピンセットを使用します。
ペットの蛇が餌を食べない場合には環境や餌について見直してみましょう
蛇が餌を食べない場合には環境や餌などについて見直してみましょう。
脱皮が近い
蛇は脱皮の時期が近づくと餌を食べなくなります。脱皮が近づくと皮膚が浮いてくるので色が白っぽくなったりしてきます。身体全体をよく観察して脱皮の前兆を確認してみましょう。
温度が低い
温度が低いと消化不良を起こしてうまく消化できず、体調を崩してしまう場合が多くあります。
飼育する蛇に合わせてパネルヒーターを敷いて保温スペースを作ってあげましょう。パネルヒーターだけでは十分ではない場合には飼育ケース上部に取り付ける遠赤外線ヒーターも併用しましょう。
ストレスを感じる環境である
飼育ケースを置いている場所がうるさかったり蛇を触りすぎるなど、蛇がストレスを感じるような環境であると拒食してしまう場合があります。
蛇は触られる事を嫌い静かに過ごす生き物です。安心して過ごせる環境を作ってあげましょう。
餌の種類やサイズが合っていない
マウスを食べなくてもウズラやカエルなら食べる場合もあります。餌のサイズには好みがありサイズが気に入らないだけでも食べない場合もあります。